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ツバメのかえるところーーはじめて出会う「部落問題」

「部落問題」。ええとなんだっけそれ? 部落ってどこにあるんだっけ? どこかで聞いたことある気はする。なんとなくよくぼやかされる話? 部落差別? けど、最近はそんな問題はもうなくなったって聞くし。
 もちろんこの「問題」に知識があったり、身近に感じている人もいると思いますが、こんなふうな印象を感じている人は多いのではないでしょうか。
「部落問題」とは、<ごくごく簡単に言うと、江戸時代の身分制度の中で被差別身分とされた人々がいて、その身分制度は明治のはじめに廃止されたけれども、それから現在までおよそ150年の間、現代的なかたちに変わりながら続いている問題>のことです。では、すでにそんな昔に廃止されたはずの制度が、なぜ今の私たちの社会の中に、なぜかいつも少しぼやかされながら、さまざまなかたちの「問題」として残り続けているのでしょう。
 本連載では、部落問題と家族社会学を専門に研究されている社会学者の齋藤直子先生が、この少し複雑なテーマについて、できるかぎりやさしく、そしてゆっくり、じっくりとお書きくださいます。偶数月の15日前後の更新予定です。かわいらしい毎回の小さなイラストも齋藤先生によるものです。どうぞぜひ、お読みください。

著者略歴

  1. 齋藤 直子

    1973年生まれ。大阪市立大学人権問題研究センター特任准教授。博士(学術)。専門は、家族社会学と部落問題研究。主な著作に『結婚差別の社会学』(勁草書房、2017年)、『入門家族社会学』(共著、新泉社、2017)など。

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