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感染症モデルと社会 ――STS(科学技術社会論)への誘い

科学の活動をめぐるさまざまなダイナミズム――生成や変容、あるいは固定――を社会科学の視点から明らかにするSTS(科学技術社会論)という研究領域がある。本連載では、新型コロナウィルス感染症の対策にも使われ議論を呼んだ「感染症数理モデル」をとりあげ、STSというレンズが何を映し出すのかを紹介する。

著者略歴

  1. 日比野 愛子

    (ひびの あいこ)科学の現場である実験室に関心を持ち、どのような人・モノ(道具)の動きが生じているのかをフィールドワーク等を通じて探究してきた。一見みえにくい「道具をつくる人々」に関心がある。感染症モデルのほかにはバイオテクノロジー関連領域への調査経験が長く、近年では地方部のローカルテクノロジーにも触れている。他方、科学をとりまく社会心理の側面として、培養肉など新興科学技術の意識調査を実施してきた。科学の外側、内側、どちらにしても、データをもとに探索的に物事を明らかにしていく姿勢を好む。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。現、弘前大学人文社会科学部准教授。専門は、社会心理学、グループ・ダイナミックス(集団力学)、科学社会学。2021年8月『ワードマップ科学技術社会学(STS)』(日比野愛子・鈴木舞・福島真人 編、新曜社)上梓。
    HP:http://www.fibonacci-ah.net/

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