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木下寛子「学校の時間」

海が見える小学校で勉強したり遊んだりして過ごす毎日って、どんなものなのだろうね――
こんな問いかけに誘われて始まった小学校のフィールドワーク。その小学校で出会ったのは、ありふれていて見過ごされがちな日々の、意味にあふれる一瞬一瞬だった。かつて過ごした学校という場に割り切れない思いを抱く人、懐かしく思い出す人、そして今、その真っただ中を生きている人に。学校の世界を訪ねなおす旅へと誘うフィールドエッセイ。

著者略歴

  1. 木下 寛子

    きのした ひろこ
    神奈川県横浜市生まれ、山口県育ち。九州大学教育学部卒業、九州大学大学院人間環境学府博士課程単位修得退学、博士(人間環境学)(九州大学)。近畿大学九州短期大学を経て、九州大学大学院人間環境学研究院准教授、九州大学人社系協働研究コモンズ兼任。専攻は環境心理学、教育環境学。ある小学校の日々への参与の経験から、雰囲気や風土、学校の世界を問うことを研究主題にしている。主著に『出会いと雰囲気の解釈学―小学校のフィールドから』(九州大学出版会、2019)。そのほか、『学校における自殺予防教育プログラムGRIP―グリップ―』(川野健治・勝又陽太郎 編、新曜社、2018)、『老いと外出―移動をめぐる心理生態学』(松本光太郎、新曜社、2020)等の装画・挿画も担当。

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