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信田さよ子+温又柔「『母』と『国家』」

いまこの国を、そしてこの国に生きる人びとを覆う「息苦しさ」の正体とその背景について、「母なるもの」と「国家」との関連性を確認しながら、臨床心理士・信田さよ子さんと、作家の温又柔さんが見つめていきます。立ち位置も世代も異なり、初対面でもあるおふたりがじっくりと向き合い、語り合う貴重な語り下ろしの対話を、前編、後編の二回にわたりぜひお読みください。

  

著者略歴

  1. 温 又柔

    1980年、台北市生まれ。小説家。3歳から東京在住。法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作を受賞し、作家デビュー。両親はともに台湾人で、日本語、台湾語、中国語の飛び交う家庭に育つ。創作は日本語で行う。著作に、『たった一つの、私のものではない名前 my dear country』(Happa-no-Kofu, 2009年)、『来福の家』(集英社、2011年、のち白水社、2016年)、『真ん中の子どもたち』(集英社、2017年)、『空港時光』(河出書房新社、2018年)、『台湾生まれ 日本語育ち 増補版』(白水社、2016年、日本エッセイストクラブ賞受賞、2018年に増補版刊行)、『「国語」から旅立って』(新曜社「よりみちパン!セ」、2019年)など。2019年、「文学作品を通じて、複数の文化をルーツに持つ子どもの豊かな可能性を示すとともに、日本語や日本文化の魅力を広く発信し、国際文化交流及び多文化共生社会の実現に大きな貢献をしている」として、文化庁長官より表彰。

  2. 信田 さよ子

    臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長。
    お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務などを経て、1995年原宿カウンセリングセンターを設立。母と娘の間に生じる根深い問題をはじめ、アルコール依存症、摂食障害、ひきこもり、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待などに悩む人たちなど、広く家族の間に生じる問題を中心に数多くのカウンセリングを行う。またその経験から、それらの問題を社会および歴史的構造との関係性の中で分析すると同時に、新たな家族のあり方を探り、提言、提示を行い続けている。著書に『アディクションアプローチ』『DVと虐待』『カウンセラーは何を見ているか』(以上、医学書院)、『加害者は変われるか?――DVと虐待をみつめながら』(ちくま文庫)、『依存症』(文春新書)、『依存症臨床論』(青土社)、『アディクション臨床入門』(金剛出版)、『母が重くてたまらない・墓守娘の嘆き』『家族のゆくえは金しだい』『<性>なる家族』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『増補新版ザ・ママの研究』(新曜社「よりみちパン!セ」、2019年)など。

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